恋人選びは『好意』ではなく『セックス』で決まる。ゆえにすべての恋愛論は、『愛情論』ではなく『欲望論』である。
【男→女の場合に関しては、『愛せよ、されば愛されん』は大嘘!】
このへんの記事にある、「愛せよ、されば愛されん」「見返りを求めない好意を与えれば、好意が返ってきやすい」という意見。コレ、大概のケースではそのとおりだと思うんですが、好意のベクトルが「男→女」の場合は例外だと思うんですよね。
……というのも、女性には「妊娠」という「男性の好意を受け入れるリスク」があるからです。異性の好意を受け入れるということは、その異性とセックスする可能性が高まるということです。これは女性にとって、「妊娠させられる可能性が高まること」とイコールなのです。
ゆえに女性は、男性の好意に対して簡単に好意を返すわけにはいかない。慎重に「好意を返して構わない男性」を選別する必要がある。これは恐らく生物学的に女性の本能に組み込まれている機能で、「嫌いな男」からの恋愛的アプローチに対し、女性はそれこそ心の底から生理的嫌悪感が沸いてくるのです。
逆に男性はこのへんのリスクが低いので、女性から好意を抱かれると、簡単にコロッとまいってしまう*1。
- 「生理的に受け付けない」という言葉を使うのは女性ばかり。
- 男のほうが非モテになりやすい。
- 男の非モテは誰からも愛されないことを嘆くが、女の非モテは嫌いな人間にしか愛されないことを嘆く傾向がある。
- ストーカーには男が多い。
【友達は好意で決まる。恋人はセックスで決まる】
「恋愛」には、ほぼ例外なく「セックス」が絡んでくるので、女性の恋人選びには、これまで書いたような「望まない妊娠」の恐怖が常に付きまとってきます。
ゆえに女性にとって、「友達の基準」と「恋人の基準」はまったく異なります。友達は単純に「この人が好きか嫌いか」で決まりますが、恋人は「この人とセックスしたいか(あるいはしてもいいか)」が決定的に重要になってくるのです。
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彼女: 「男の人ってたまに、凄い『男の眼』でセックスの対象として女の人のこと見てくるのね。友達だと思ってる人にああいう眼で見られると、ダメ。気持ち悪い。生理的に受け付けない。だから、セックスの対象として私を見ない人となら、友達になれるよ」 俺: 「でも俺、○○(彼女の名前)のこと『男の眼』で見てるけどなぁ」 彼女: 「Masaoは彼氏だから良いの!(はーと)」 |
これは、「友達にできる男とはどんな男か?」という話題になったときの僕と彼女の会話ですが、この会話がまさに、女性にとっての「友達」と「恋人」の決定的な違いを、雄弁に物語っています。女性にとって、「好意はあるけど、セックスはしたくない異性(=友達)」と「好意があり、セックスもしたい異性(=恋人)」の間には、マリアナ海溝よりも深い溝がよこたわっているということです。
電波男で主張された「池鶴関係」*2も、「友達基準」しか満たしていない男性が、「恋人」にランクアップしようとしたがゆえに起きる悲劇です。現代の男女関係では、「あなたと恋人になりたい」という表明は、「あなたとセックスしたい」という表明と、まったく同じことですから。そして女性は、「妊娠」というリスクがあるために「生理的に受け付けない人間」とは絶対にセックスできず、それゆえ恋人になれない生き物なのです。
【『愛』と『恋愛』は違う】
これまで書いてきたように、「セックス」というファクターがある限り、恋人が「好意の有無」という単一の評価軸だけで決まることは、決してあり得ません。必ずなんらかの「欲望」が恋人選びに絡んできます。
これは、「妊娠」というリスクを持つゆえに、相手の選別を慎重に行う必要のある女性に特に強い傾向ですが、男性も多かれ少なかれ同じ傾向を持っています。
つまり、「愛」と「恋愛」は違うということです。もし「見返りを求めない好意」を「愛」と呼ぶのであれば、「恋愛」はそれとは対極に位置した営みだといえるでしょう。これは、「恋愛」が「セックス」を孕んだ概念である限り、逃れられない宿命です。「恋愛」において、「無償の愛」など存在しないのです。
ゆえにすべての恋愛論は、「愛」ではなくむしろ「欲望」に関する議論と親和性が高い*3。これは、非モテ論も例外ではありません。
非モテを語る者に対し「愛せよ、さらば愛されん」と「愛」について説くことは、論点がズレています。なぜなら彼・彼女等は、「愛」について嘆いているのではなく、「欲望」について嘆いているのですから。
「非モテ論を含んだすべての恋愛論は、『愛情論』ではなく『欲望論』である」
これは、すべての論者が恋愛論を語るうえで、覚えておくべき事実でしょう。そして非モテ論とは、「欲望されない男女」あるいは「望まない欲望のされ方をする男女」による恋愛論なのです*4。
*1 女性からの好意を「迷惑」「キモい」と感じる男性は少ない。もちろん僕も含めて(参照)。
*2 「池鶴関係」についてわからない人は、ここの id:nisoku2 さんのコメントを参照。
*3 ちなみに僕が考える「欲望系恋愛論ブログ」の代表は、 id:noon75 さんの「セックスなんてくそくらえ」です。
*4 そして前半で書いた男女の非対象性から、前者には男性が、後者には女性が多い。
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